思想の押し付け

最近はあまり話題にはならないようですが、一時期イルカやクジラを捕獲して食べるのは野蛮な行為だと主張する団体がありました。(現在でもあると思いますが)しかし、その団体の人は何か違う動物の肉は食べているわけで、彼らにとってはその動物は殺して食べても問題ないわけです。つまり、国や地域によってとらえ方が全く異なる主義のようなものを他国に押し付けたわけです。
たばこの場合、公共の場での受動喫煙の問題がありますから、これは規制することに矛盾はありません。しかし、広々とした場所でまで厳しく規制するのは効果の点でも疑問がありますし、外周道路を自家用自動車が大量の排気ガスを出しながら走っているので、その方が環境面では遥かに害がありそうです。ましてや、酒場などのお店にとっては一律で規制されてはお客の入りも変わってしまいますから、死活問題になってしまうかもしれません。きっとある店では喫煙を売り物にした方が売り上げが増えそうだと考えてもおかしくありません。
個人宅まで喫煙禁止にする国も事実登場していますが、こうなると禁煙ファッショだといえるでしょう。先ほどのイルカやクジラの話と同じになりそうです。「君の健康を害するからたばこは吸うな」という意味です。「馬鹿になるからマンガは読むな」にも少し近いと思います。個人宅まで踏み込むとそう考えざるを得なくなります。